こんにちは ツナカン です。
公認心理師として
不登校のお子さんや
子育てに悩む親御さん
学校の先生方の応援をしています。
学校で不登校や登校しぶりなどの生徒が出た時
担任の先生はもちろん最重要な存在です。
他に重要だと考えているのが
保健室の先生,つまり 養護教諭
です。
では,このような問題に対して
養護教諭にどんな働きかけが期待できるのでしょうか。
不登校や登校しぶりのお子さんの親御さんからは
養護教諭に何を期待すれば良いのかピンと来ないかも知れません。
今回は,
不登校・登校しぶりに養護教諭にどんなことが期待できるのか
を私の立場から解説したいと思います。
結論から言うと
学校におけるケアの窓口
です。
本文ではこれを深掘りして解説していきます。
この記事はこんな方にオススメです
子どもが不登校になってしまった!
担任の先生以外に頼れる人はいない?
これを読んでいただければ
不登校・登校しぶりの児童・生徒への相談の選択肢が増えます。
また,学校との連携をとりやすくします。
不登校・登校しぶりに養護教諭(保健室)に期待できること
お子さんが不登校・登校しぶりになったとき
保健室の先生(以下 養護教諭)が頼りになるポイントは以下の通りです
- 教室にいられない時の居場所
- 短時間登校の時の居場所
- 特別な配慮が必要なときの通訳的存在
- 親子の相談相手としての存在
一般的に養護教諭は学校の中でお子さんがケガなどをしたときに
最初に対応してくれる先生です。
また心の重要性が言われるようになってからは
ケガの手当ばかりではなく
心のケアにまで守備範囲が広がっています。
体にとっても,心にとっても
ケアの最初の対応をしてくれる重要な役割です。
ですから,私たちカウンセラーにとっても
重要なキーマンです。
これから先にあげたポイントを解説します。
教室にいられない時の居場所
お子さんが体調不良で教室にいられない時には
最初に保健室に行くでしょう。
それと同じように
気持ちが落ちつかないときも
保健室を利用することがあります。
しかし,気持ちというのはなかなか見えないものですので
簡単に保健室を訪れることができないこともあります。
もしご家庭でお子さんの心理的不安定を把握していたなら
担任の先生に伝えておくと良いでしょう。
養護教諭の先生は心の問題に対する意識が高い方が多いので
基本的に子どもの話をていねいに聞いてくれるでしょう。
短時間登校の時の居場所
不登校や登校しぶりの時には
教室にいくのが本当に辛いときがあります。
そんな時には保健室登校
という方法があります。
曜日の見通しがついていたり
長い時間の滞在でなければ
受け入れてくれることも多いです。
保健室登校によるメリットとして
- 登校日数としてカウントされる
- 校内にいるので担任の先生と接触しやすい
- そのため学校に行かないときよりも情報漏れも減らせる
- 細かく配慮してもらえる
不登校・登校しぶりになりかけの時や
不登校・登校しぶりからの回復の途中など
保健室登校を相談してみるのも良い方法です。
特別な配慮が必要なときの通訳的存在
不登校・登校しぶりになる背景には
発達の偏りであったり
医療でのケアが必要になるケースがあります。
学校の先生はこうしたことにも
一定以上の理解はしているのですが
養護教諭はより深く知っていたり
意識が高かったりします。
それ以外の先生の中には
知っていても関心が低かったり
細かい点までわからないこともあったりします。
このような先生に対して
養護教諭が間に入って説明をしてくれたり
配慮を提案してくれることがあります。
つまり
医療的ケアの橋渡し
通訳のような役割
です。
ですので,担任の先生に伝えても配慮が不十分であったり
よく理解してもらえなかったときには
養護教諭に相談してみることも1つの方法です。
親子の相談相手としての存在
担任の先生以外にも
学校とつながるチャンネルは
あっても良いと思います。
養護教諭は心理的な支援のための研修も
受けることが多く
ていねいに話を聞いてくれる先生は多いです。
担任の先生に言いにくいことであっても
お子さんの支援のために必要なことがあれば
養護教諭を通して学校に情報提供をすることもできます。
このように学校との間口を広げておくことで
“学校”という枠組みの中で関係を作ることにもなります。
ただし,学校は組織ですので
原則として養護教諭に相談したことは
校内で共有されることは前提です。
まとめ
普段の学校生活でも重要な存在であり
登校しぶり・不登校のお子さんにとっても
キーパーソンになる保健室の先生
養護教諭 について解説しました。
養護教諭が不登校・登校しぶりに関わる上で
期待できるポイントは
- 教室にいられない時の居場所
- 短時間登校の時の居場所
- 特別な配慮が必要なときの通訳的存在
- 親子の相談相手としての存在
でした。
養護教諭の先生が
学校におけるケアの窓口
である理由は以上です。
普段は表に出てくることは少ないですが
スクールカウンセラーとは密接に連携していたり
学校内の初期ケアの専門的な立場として
重要な存在です。
困ったときには養護教諭の先生にも相談してみると良いでしょう。
【大学生・プロ向け】カウンセラーが養護教諭に期待すること
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