こんにちはツナカンです。
学校にいけないお子さんや
子育てに悩む親ごさん
学校の先生を
カウンセラーとして応援しています。
今年の公立の高校入試も終わりました。
受験生は肩の荷がおりて
結果がでるまでのあいだ,一息ついているころでしょう。
次は中学校二年生の番です。
来年度から中学2年生になる子の母です。
1年生のころから不登校がはじまりました。
子どもは新年度からも休む気でいるようです。
嘘をついたり,言いワケばかりして
逃げることばかり…もううんざりしています。
大切に育ててきたつもりでしたがダメだったんだ…
そう思うと親として情けないです。
近所には優秀な子ばかり住んでいて
気にしないようにしても
つい比べてしまいます。
話を聞かされると、おせじを言ってしまいます。
そのたびにそんな自分が情けなくなります。
早く不登校をやめて欲しいです。
不登校をつづけるお子さんの中には
こんな風に,ウソや言いわけで
“その場しのぎ” をすることは少なくはありません。
そこで今回は
【不登校の子がつくウソ・言いわけ,対処方法】
について考えていきます。
この記事を読むことで
- 不登校のお子さんがウソや言いわけをくりかえすメカニズム
- 不登校のお子さんがウソや言いわけをしたときの対処法のアイデア
について知ることができます。
【不登校つづけます】長引くワケと対処法
不登校のお子さんは学校に行かずにすむように
ウソや言いわけをすることは少なくありません。
どうしてそのようなことが起きるのか…
結論からいうと
ウソや言いわけを増やすシクミがあるから
です。
ウソや言いわけをするメカニズムを分析してみると
こんな風になります。
これがシクミ!?
シンプルすぎて,うたがわしいかもしれませんね。
でも,たいていのケースでこのシンプルな流れに気づかずに
同じことをくりかえしているのです。
では,親の側になってみると
どんな風に分析できるのか見てみましょう…
このようにお説教をしたり、学校につれだしたりすると
その直後に、なんらかの形で、むくわれたような気がする瞬間が来ます。
これは意思とは関係なく、くりかえしてしまいます。
こんな風に、お互いのあいだでおきているシクミを変えると
子どものウソを減らすことも
効果がないとわかっているお説教も
くりかえさずにすむようになります。
ウソや言いわけをするしくみとは
このしくみについてわかるようになるために
少しだけ知っておいていただきたいことがあります。
- しくみ(A)「直前」 → (B)「行動」 → (C)「結果」
- 「行動」は「結果」によって増えたり減ったりする
- 「行動」は数えたり測ったりすることができる
- シクミのパーツは生活空間・時間・親の声かけ・親の注目などもふくまれる
分析
かこみの①&②を使ってみてみましょう。
- しくみ(A)「直前」 → (B)「行動」 → (C)「結果」
- 「行動」は「結果」によって増えたり減ったりする
先ほど3つのハコに入れて,ウソをつくという行動を分析しました。
こうすると,一連のながれがわかるからです。
もう一回,先の例を見てみましょう。
ウソをつくということは,その結果が子どもにとっては
望ましいものだったからです。
また,親が効果がないとわかっていてもやめられないのは
結果が望ましいものだからだと考えます。
すきで説教したりしてるんじゃありません!!
そういうかもしれませんね。
でも,言った瞬間の気分はどうでしょう?
おそらく,説教をする前と後をくらべると
少しだけかもしれませんが
すっとする感じがするのではないでしょうか。
でもその後
『またやっちゃったな…』
という後悔をしているのではないでしょうか。
ここで親と子どものあいだで,まったくちがうポイントが見つかります。
それは,
長い目で見ているかどうか
です。
親の方が,子どもよりもずっと先の未来を予想しています。
だから,言ってしまった後悔が大きくなるのです。
一方の子どもは,その場をしのぎさえすればよいのですから
ウソも言いワケも減るどころか,もっとやることになるわけです。
解決のアイデア
解決のアイデアのために
かこみの②・④を使ってみましょう。
- 「行動」は「結果」によって増えたり減ったりする
- シクミのパーツは生活空間・時間・親の声かけ・親の注目などもふくまれる
解決のためにもっともシンプルな方法は
「結果」それも “直後の結果” を変えることです。
子どもがウソや,言いわけをしたときに
「やめよう」 か 「やらなくても良いようにしよう」
と思わせられるようにすれば良いのです。
できれば
ウソや言いわけをしなくてもすむようにしよう
になってほしいはずです。
でも,ざんねんながら約束させたり決心させたりしたからといって
できるようになるわけではありません。
そんなときの方法としてパターンは2つあります。
- 子どもにはたらきかける
- 親が自分にはたらきかける
子どもに働きかけるパターン
子どもにはたらきかけるときのポイントを例えると
線路の分岐
です。
まず、子どものウソや言いわけの直後に
- 『怒らないから本当のことを話してみて』と言う
- だまって見つめる
- 一度べつの話にきりかえる
- 目線をはずして待つ
など,どんなことでも良いので
①今までとはちがう反応 をしてみます。
それと同時に “してほしい行動” をするようになったら
- 『ありがとう』と伝える
- ほほ笑んで見せる
など
②子どもにとって肯定的な反応をしてあげなければいけません。
なにが望ましい行動なのかを伝え
リアクションをしないと
その行動は増えないからです。
こんな風に、
①すじ道を見せる
②肯定的に反応する
これをていねいにくりかえすことで
ウソをついたり、言いわけをしたりせずに
自分のことを説明できるようにしていくのです。
親が自分にはたらきかけるパターン
はたらきかける相手は,なにも子どもだけにかぎる必要はありません。
親が自分にはたらきかけることで
解決のための糸口になることもあります。
学校に行かない子どもを見るなり怒ったり
小言を言ってしまったりする…
そんなときに,自分の行動をかえてみるのです。
- 不安や心配を感じたら深呼吸をしてみる
- 家にいるのをやめてパートに出てみる
- 子どもがしていることを知ろうとする
- 子どもを外出にさそう
など,親もいろいろなパターンを試してみるのです。
ケースや場面によっては,「何もしない」ということも
選択肢の一つになることもあります。
ほかにもいろいろあると思いますので
ぜひ,自分がおちつけたり,
子どもとの関係が変えられそうな
アイデアを考え出してみて下さい。
なにがいいのかはやってみないとわからない
よく
「~で解決します!」
と,まるで特効薬でもあるかのように演出されたアドバイスを
先生やカウンセラーがすることがあります。
そして親ごさんがそんなアドバイスを真にうけてしまうこともあります。
ここでキホンの3つ目の
を使います。
“効果があるのか” ではなく “どれくらい変わるか”
をものさしにしてみましょう。
たとえば
子どもがウソや言いわけをしたとき
いくつかあるうちのアイデアの一つを数日間はためします。
そして,ウソや言いわけの回数が
減ったり増えたりするかどうかチェックします。
それであまり変化がないようなら
次のアイデアをためしてみます。
そのためにも,カンタンなものでもよいので
グラフにするのがおススメです。
まとめ
今回は
不登校の子がウソや言いわけをするワケとその対応法
について解説・提案しました。
解決方法はたくさんあるし,その反対に特効薬ありません。
子どもがウソをついたり,言いわけをするのは
子どものせいではありません。
シクミがあるせいです。
このシクミに注目して,
ウソも言いわけもしなくてすむ関係づくりに
チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
気長に続けているうちに
子育ての専門家になっているかもしれません。
この記事についての質問・感想などは
こちらのリンクからどうぞ
Comments