こんにちは ツナカンです。
ふだんは心理師として教育支援センターで
不登校のお子さん
子育てに悩む親ごさん
学校の先生
の応援をしています。
中卒認定試験を知っていますか?
高卒認定じゃないの?
と思ったかもしれませんが
中学校にもあるのです。
それは病弱や発育不完全など
やむをえない事情で
中学校をふつうに卒業できなかった
お子さんを対象にしています。
高校受験には中学校と同じくらいの
学力があると認められる必要があります。
こうしたケースはめったにないことかもしれませんが
知っておいて損にはならないはずです。
今回は 中卒認定試験 についてご紹介します。
【知られていない】中卒認定試験とは
高卒認定試験ほど
あまり知られていない 中卒認定試験。
正しくは
中学校卒業程度認定試験
と呼びます。
- どんな子(人)が対象なのか
- どれくらいむずかしいのか
- どうやってうけるのか
こんなことをご紹介していきます。
どんな子(人)ができるのか
文部科学省によると
としています。
もう少しやさしく書いてみると
-
いろいろな事情があって中学校に行けないことが、やむをえないとされていた15才以上の人
-
保護者が学校に行かせずに15才になってしまった人
-
16才以上の人
-
日本の国籍がないまま15才以上になった人
です。
①に関しては心身の病気やケガで長期入院していた場合など。
②は虐待・ネグレクトなどで親が子どもを学校に行かせずに教育をうけさせる義務を果たさなかった場合など
③は何らかの理由で卒業証書の発行が中学校からなされなかった場合。
④は日本で生まれたものの戸籍が届けられていないとか、外国から移住した場合などが入るでしょう。
どれくらいむずかしいのか
合格の基準が何点なのかは文部科学省のHPからは
見ることはできませんでした。
きっと表に出ることもないでしょう。
あくまでも推測であいまいにしか言えないのですが
フリースクールなどで一通り勉強していれば
それほどむずかしくはないのではないかと考えます。
しかし、判定がある以上は不合格があるのも事実です。
過去の問題をHPで公開していますので
こちらを参考にしてみると良いでしょう。
受験から合格まで
受験から、合格までの流れは以下のとおりです。
準備~合格まで
準備から合格するまで
順を追ってみるとこのようになります。
-
出願書類を用意する
-
郵便局の窓口で「簡易書留」で「文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課認定試験第二係」に送る
-
試験を受ける
-
合格発表
-
認定証書が送られる【合格】
なお、さらに高校を受験するのであれば、
- 認定証明書
- 調査書
が、認定証のほかにも必要です。
その時は下のリンクの書類を
文部科学省に送ればもらうことができます。
https://www.mext.go.jp/content/20211202-mxt_syogai02-1418676_00002_1chusotu_koufu.pdf
必要な書類とは
受験のために必要な書類はたくさんあります。
-
認定試験願書・履歴書
-
住民票(本籍地記載のもの)又は戸籍抄本
-
写真2枚(受験者票、受験票に貼付)
-
証明書((注)該当者のみ)
-
科目合格証書((注)該当者のみ)
-
受験票返信用封筒(封筒B)
-
受験結果通知用封筒(封筒C)
-
試験科目の免除に必要な書類((注)該当者のみ)
-
個人情報の提供にかかる同意書((注)該当者のみ)
送料もかかりますので注意が必要です。
どこで受けられるのか
試験をうけられる場所は
各都道府県に一カ所ずつだけで
主に県庁所在地で受けられるようです。
各会場については下のリンクから知ることができます。
スケジュールはどうなっているのか
試験当日の
スケジュールは以下の通りです。
- 10時00分~10時40分 国語
- 11時00分~11時40分 社会
- 11時40分~13時00分 昼食、休憩
- 13時00分~13時40分 数学
- 14時00分~14時40分 理科
- 15時00分~15時40分 外国語(英語)
いくらかかるのか
無料で受験することができます。
ただし受験にかかる書類を送るのに
お金がかかります。
まとめ
今回は、やむをえない事情で中学校を卒業できなかった人のために
中卒認定試験についてご紹介しました。
将来は大学に行きたいと思っても
高校を卒業していなければ受験することはできません。
高校を卒業・高卒認定試験を受けるにしても
中学校を卒業しないと高校には入れません。
進学をあきらめていた人でも
こうしたチャンスを生かせば
まだまだ道は開けます。
さらに詳しい情報はこちらのリンクへ
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