こんにちは ツナカンです。
公認心理師として
日々，マインドフルネスを心がけ
実際の支援に活かしています。
またマインドフルネス瞑想や
ちょっとしたマインドフルネスワークを日常の中に毎日取り入れています。
今回はマインドフルネスに対する不安について解説します。
この記事はこんな方にオススメです
瞑想をしていると不安になる
瞑想に怖いイメージがある
今マインドフルネスを実践している方や，始めた人のお役に立つと思います。
マインドフルネス瞑想に関する不安の解決法
瞑想を始めると不安な気持ちが湧いてくることがあります。
また瞑想をすると危ないことが起きるのではないかという不安を持つ方もいます
こうした不安は重大な精神疾患でなければ心配する必要はないと考えています。
瞑想に関する呪術的なイメージがこうした恐怖を大きくしているのであって
基本的には生理的な現象を観察しているに過ぎないからです。
※繰り返しますが重大な疾患がある場合は除きます
以下，瞑想に関する不安の解決法についてご紹介します。
その前にマインドフルネスの定義について改めてふり返ります。
これを理解することで魔術的なイメージが払拭されると思うからです。
瞑想とは自分の注意を意図したものに向けて，それを観察し味わうということです。
次にマインドフルネス瞑想で不安を感じたときの対処方は
不安を単なる不安として受け止める
瞑想”的“なワークに切り替える
中断し短時間にする
瞑想はそもそも長い時間やれば良いというものでもありません。
自分が必要な分だけやれば良いのです。
瞑想は意識的な変容をもたらしますので
慣れていなければ不安を感じることは自然です。
瞑想をしていてあまりにも不安が大きくなるようなら
短時間で取り組みながら徐々に慣らしていくのも１つの方法だと思います。
ただし，やめてしまってはせっかくの習慣が無駄になってしまいます。
続けていくことが大切だと思いますので
無理のない範囲で続けていくことが重要です。
不安を単なる不安として受け止める
本来はこれが瞑想の目的です。
おそらく初めに不安を感じると
次に別の感情や思考が起きるのではないかと思います。
例えば
こんなことしていて大丈夫なんだろうか･･･
このまま変な世界に行ってしまうのではないか･･･
このまま病気になってしまうのではないか･･･
これは，初めに感じた不安を増長させる思考です。
初めは小さな不安だったものが
それを掘り下げることによって，より不安を強くさせてしまうのです。
ですから不安が大きくなるのを感じたら
不安がここにあるな･･･
今不安がやってきたな･･･
不安さん，こんにちは･･･
というような感覚でそのままにしておいて
そっと呼吸に意識を戻すのが良いでしょう。
ちなみに
「なぜ不安になるんだろう」
「この不安はどこからくるんだろう」
などと考え始めるのも不安を大きくさせる原因になります。
瞑想をしている間は，不安に心を開いてそのままにしておくのが良いでしょう。
瞑想”的“なワークに切り替える
別の記事でも紹介しましたが
禅では「動中の工夫」といって坐禅以外の時間もとても大切にされています。
つまり日常こそが大切であるということです。
またマインドフルネス瞑想は注意の選択でもありますから
瞑想でなくても瞑想に通じることはできるということになります。
動かない という動作（つまり瞑想）から
動く という動作の中で選択的に注意を向けていけば
自ずと瞑想になるというわけです。
例えば，ヨガや武術などがそうですし
私の言うところのサンポなども入ります。
更に食べるとか，風呂に入るとか，茶碗を洗う，普段見ないところを見る
のだってやり方を変えれば 動く瞑想 になるのです。
動作を伴うことによって意識の変容は起きにくくなりますから
不安が強いのであれば動く瞑想に取り組んでみることをオススメします。
まとめ
マインドフルネス瞑想が不安な人のために解消法を紹介しました。
ポイントは
不安を単なる不安として受け止める
瞑想”的“なワークに切り替える
です。
禅で有名な白隠禅師も坐禅のやり過ぎで禅病にかかったとされていますが
今で言うところのイメージワークを行うことで治療したという逸話もあります。
このように瞑想にも工夫を加えることで瞑想に対する不安を払拭できることもあります。
マインドフルネス瞑想は
現在のところ基本的には大きなデメリットはない方法だとされています。
念のため統合失調症のような重い精神疾患の方は控えておいてもらい
それ以外の方には積極的にオススメしたいと思います。
不安そのものと付き合えるようになることは
人生に柔軟性をもたらしてくれると思います。
■質問などはこちらからどうぞ
質問などはこちらからご連絡ください。
数日かかることはがあるかもしれませんが，お気軽にどうぞ。
Comments