こんにちはツナカンです。
公認心理師として
不登校のお子さん
子育てに悩む親御さん
学校の先生方
の応援をしています。
今回は,「悩みを重くしない方法」について書いてみます。
この記事はこんな方にオススメです
仕事の悩みをプライベートに持ち帰ってしまう
悩みが深すぎて頭から離れない
考えすぎて上の空になる
やらねばならないことができなくなる
あれもこれも気になってしまう
こんな悩みとは無関係の方にはお役にたてないかもしれません。
悩みを重くしない思考法「~の他に何がある?」
方法は簡単
何かの考えや感覚にとらわれたのに気づいたら
自分自身に向けて
「~の他に何がある?」
と問いかけてみることです。
悩みは考えにとらわれること
悩みとは,何らかの考えや思い,感覚にとらわれてしまうことです。
私もしばしばそういうことがあります。
例えば・・・
「同い年のあの人はとても優秀なのに自分は凡人だ。」
「体調が悪いから何もする気がしない。」
「新しいことに挑戦しようと思ったけど,きっと無理だ・・・。」
ふと気がつくとこんな考えにとらわれてしまうことがあります。
これらは事実とは別物である,単なる考えです。
一部事実かもしれませんが,必ずしも全てが事実ではないことが多いと思います。
なぜなら,
それが全て事実かどうかは実際に行動してみなければわからないからです。
こんな風に考えや感情,感覚にとらわれてしまうことが深い悩みになると考えています。
とらわれると安定する
考えや思い、感覚にとらわれることは
一見してよいことはなさそうです
しかし
「自分は~である」
と決めることで
良いか悪いかに関係なく人は安定するのです。
例えば
これ以上ないくらいの勇気をもって誰かに告白をしたときに
相手から
「少し考えたいのでしばらく時間を下さい」
と言われたとしましょう。
翌日になっても
一週間経っても
一ヶ月経っても
返事がなかったことを想像してみてください。
たいていの場合
「どっちでもいいから結論を教えて!」
と思うのではないでしょうか。
こんな風に
結果や状態の善し悪しにかかわらず
人は何らかの結論に安定したがるものなのです。
話は極端にずれますが
この考え方をもとにすると
お金持ちはずっとお金持ちだし
貧乏はずっと貧乏
なのです。
※ 社会的な課題を抜きにしています
好きで貧乏になる人はいないでしょうし
それなりの努力もするでしょうが
なかなか実を結ばない理由は
生活水準が低い考え方やアイデアをもとに行動し,安定している可能性が高いのです。
そこで,本当に変わりたいなら
あえて不安定になる必要があるのです。
不安定は悩みを軽くする
だからといって今すぐ仕事を辞めるべきだとか
パートナーと別れるべきだとか
住む場所を変えるべきだ
などと言うつもりはまったくありません。
今ある現実に地に足をつけなければ生きていくこともままなりません。
しかし
考えや,感情,感覚を広げていくことはできます。
「自分は今~である」
「自分は今~と思っている」
という考え以外のことを同時に観察することで
不安定でも,可能性を広げ
悩みを軽くすることができるのです。
悩みを重くしない思考法「他には何がある?」のやり方
不安定だけど,悩みを軽くするために紹介したい方法がblogの最初に書いた
【「他に何がある?」と自分に問いかける】
という方法について紹介します。
方法
- 何かの考えを思いつく,感情をもつ,感覚がする
- 「それの他に何がある?」と自分にたずねる
- 周囲に聞こえる音,見えるもの,匂い,体の感じを1つずつ探してみる
- できるだけ全てを同時に感じとる
これだけです。
これをすると,悩みの重さが軽くなるのを感じられるようになってくると思います。
また習慣づけることで,悩みから脱出しやすくなると思います。
「他に何がある?」をするとどんなことが起きるか
• 悩みの重さが変わる
• ふと我にかえる
• 結局悩みはなくならないことがわかる
• 他の不快感を見つけてしまうことがある
• 他にも悩みがあることに気づくことがある
あくまでも
悩みの重さが変わるだけで,悩みがなくなるわけではない
ということを知っておく必要があります。
こんな時どうしたらいいか
• 悩みが消えない・・・
消そうとしないで,体や周囲に,同時に意識を向ける
• 他の不快感が見つかった・・
なくそうとしないで,元々持っていた悩みと同時に意識を向ける
• 他の悩みが見つかった・・・
悩みをなくそうとしないで,元々持っていた悩みと同時に意識を向ける。
或いは,メモをする。
• それ以外・・・
メールで筆者に問い合わせてみる,カウンセラーに聞いてみる
なぜ悩みが軽くなるのか
ストレスが深まる原因は,今の自分に良くも悪くも1つのことにとらわれることです
視野がせまくなっているとも言えます。
自分の内側で起きていること
自分の外側で起きていること
これらを同時に,できるだけ平等に意識することでウェイトが軽くなるのです
言いかえれば
【注意を分散する】
ということになります。
まとめ
今回ご紹介した方法は,簡単かつ短時間でできる方法です。
今回の記事にはできませんでしたが,
誰かを支援する仕事をする上でも役に立ちます
例えば,
- 被支援者や,職場の人間関係の決めつけの抑止
例)「あの人は~(障害)だから・・・だ」 - 深く悩んでいる人に対する問いかけ
などです。
まずは悩みで頭がいっぱいになってしまった時,自分自身に問いかけてみてはいかがでしょうか。
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数日かかることはがあるかもしれませんが,お気軽にどうぞ。
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