こんにちは ツナカンです。
ふだんは心理師として
不登校のお子さんや
子育てに悩む親ごさん
学校の先生を応援しています。
今回は、学校の先生方に向けて
お知らせしたい内容です。
不登校のお子さんをはじめとして
支援が必要なお子さんに対応するためには
チームで対処する必要がありますよね。
でも先生方は忙しいし
話し合いが不十分になってしまったり
話し合っても的が外れてしまったりして
徒労を感じることも少なくないはずです。
でも、そんな先生方に
おススメしたいミーティング法があるのです。
準備がカンタンで
メンバーが「自分だったらどうするか」を真剣に考えてくれて
チームの団結力を高めて安全…
こんな話し合いの方法をご紹介します。
インシデントプロセス法とは
今回紹介したいのは
インシデントプロセス法 という
ミーティング法です。
- マサチューセッツ工科大学のビゴーズ教授が提唱した事例検討法
- 1回あたり55分
1回55分の設定となっていますが
実際にはもっと短い時間でも大丈夫です。
インシデントプロセス法のメリット
インシデントプロセス法のメリットは
以下の通りです。
-
事例提供者の準備がいらない
-
当事者意識をもって検討できる「自分だったら」
-
問題の共有と解決の2つを知れる(チームが作りやすい)
-
事例提供者を批判しない
インシデントプロセス法のデメリット
一方で、深く一つのことをほりさげられない
というデメリットがあります。
万能ではありません。
それでもやってみると
とっても有益です!
インシデントプロセス法のやりかた
ではどのようにやるのか解説していきます。
- 役割分担を決める
- 5分程度で発表する
- 情報収集<最重要>
- 応答
- 個人作業
- 話し合い
- 振り返り
このようなプロセスで進みます。
以下に一つずつ説明していきます。
役割
役割は以下の通りです。
- 事例提供者
- 司会者
- 参加者
分担もシンプルですね。
発表
5分程度で
気になるケースの
ふだんの様子から
解決すべき問題点に
焦点を当てて発表します。
きっとあっけなく
終わる感じがするのでは
ないでしょうか。
もっと話したい
と思うかもしれませんが
時間を守ることが大切なので
物足りなくてもブレーキをかけましょう。
情報収集
このプロセスがもっとも重要です!
ここでは
簡潔に、具体的に、質問と応答をくりかえします。
質問者も発表者もよけいなことを
付け加えないようにします。
また、ついつい脱線するので
司会者はルールを守らせます。
個人作業
情報収集から得た内容を五分ほどでまとめます。
そのとき
- 自分だったらこうする
- そう考えた理由
を含めてまとめます。
話し合い
個人作業のステップで考えたことを
お互いに出し合います。
振り返り
最後に振り返りをします。
そこで
- それぞれが何を学んだか
- 発表者が言い残したこと
をシェアします。
ルール
安全な場になるように
守らなければならないルールがあります。
- 1問1答
- 質問者は自分の経験をつけ加えない
- 発表者は、わからないときにはわからないと答える(憶測で答えない)
- 司会者は問題からそれたら話題を戻す
- 批判しない
準備物
実施するにあたって必要なものは
以下のようなものです
- 記入用紙
- 筆記用具
- ホワイトボード(必要に応じて)
- ボードマーカー
やってみた感想
わたし自身が体験してみたところ
こんな印象を持ちました。
- 自分がコメントできる機会が回ってくるので安心して話せる
- 参加者のうなずきが自然と増えるので話しやすい
- 時間が守られる安心感がある
- 立場(職種)が違ってもフェアに扱われる感じがする。
- 会議が終わってからも、親近感がわく
まとめ
先生はとても忙しいですよね。
その中でせっかくミーティングしても
話がまとまらず
なんのためにやってるんだ!
という経験もするかもしれません。
また意欲があっても
資料作りが面倒でついつい後回しに…
こんなこともあるでしょう。
今回の方法はそんな現場でも
チームとしてまとまり
計画 → 実行 していくには
うってつけの方法だと思いました。
取り入れてみてはいかがでしょうか。
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