こんにちは ツナカンです。
ふだん、不登校のお子さんや
子育てに悩む親ごさん
学校の先生を
心理師として応援しています。
新しい一年がはじまって数日がたちました。
不登校でも、年度の切りかわりをきっかけに
学校に少しずつチャレンジし始める子もいます。
不登校だったんですが4月から学校に行き始めました。
久しぶりに学校に行ってみたら勉強のレベルが上がっていて
もうついて行けなくなってます。
また不登校になりたいです。
先生には「ゆっくりでも良いよ」って言われてるけど
遅れた分をとりかえしたくて
「カンペキにしないとイヤだ」と思ってしまいます。
ちょっとしたことなのに自分が思うようにならないと
何もかもイヤになったり
人の目が気になってしかたなくなったり…
『前に~だったからこうなったんだ!』
『もっと~してればよかった』
と過去のことを思い出して
しばらく引きずってしまいます。
それで泣いてしまうこともあります。
親は気にかけてくれてますが
心配させたくないので相談もしにくいです。
毎日こんな感じでほんとに辛いです。
どうしたら良いんでしょうか?
とても苦しいだろうと思います。
きっと
今年からやりなおそう!
と思って、せっかく学校に行きはじめたのに
また辛い目にあうことがわかったら
やっぱり行くんじゃなかった…
そんな気もちにもなるでしょう。
今回の記事は
新年度から学校にもどることを決めたお子さん
お子さんを応援する親ごさんに向けて
学校にもどったらやるべきこと
についてお伝えします。
今回の記事を読んでもらえるとこんなことがわかります。
- 学校に復帰してから学校でできること
- 学校に復帰してから家でできること
- 友だちの作り方
【不登校卒業します!】学校にもどったらやるべきこと4つ
せっかく不登校から卒業し
心機一転、やりなそうと思っても
かよいつづけるための助けがなければ
長続きしなくなってしまいますよね。
わたしがかかわってきたお子さんたちの中で
学校に行けるようになった子が
どんなことをしていたのか紹介します。
じっさいに学校にもどるのに成功した方法ですので
ためしてみる価値はあるはずです。
- 学校のなかに逃げ場を作る
- 学校の外でも勉強をする
- 相談できる相手を作る
- 部活に入る
学校のなかに逃げ場を作る
学校のなかの逃げ場は大切です。
たとえば
- 保健室
- 相談室
です。
不登校だった子が復帰できたばかりの時には
先生たちも、たいていは気をつかってくれます。
先生に話せば、逃げ場に行くことをとがめないでしょう。
また、学校に復帰する前に
どこを逃げ場にするか
逃げたいと思ったときに、どういう伝えればいいか
担任の先生と打ち合わせをしておくと良いでしょう。
先生方はチームワークで対応してくれるはずです。
学校の外でも勉強をする
もうだいぶ遅れてるからやりたくないよ!
それは当然だと思います。
勉強がわからないから不登校になったんだ!
そういう子もいるでしょう。
小学生で3.2%
中学生で6.5%
と、割合としては多くないものの
勉強についていけないことが
不登校の理由になっている子もいるくらいです。
R2児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
しかし、やらなければできるようにはなりません。
じゃあやってみるけど、今からでも間に合う?
そういう心配をする子もいました。
その質問の結論はこうです。
- なにをゴールにするかによって変わる
- やってみなければわからない
人によってゴールはちがいます。
ハイレベルな高校に行きたい
通信制高校に行きたい
専門的な高校に行きたい
細かく指導してくれる高校に行きたい
それによって全くゴールはかわってしまいます。
ですから
「ここに行ければいいなぁ…」というくらいで良いので
ゴールを軽く決めましょう。
卒業の進路を決めるまでには
3年生になってからでも
何回も考えて、変えるチャンスはあります。
それから、そこに向かって
とにかく勉強しましょう。
不登校になっている間、遅れていることもあるでしょう。
でも、やればとりかえせることも多く
一年間みっちりと勉強して
学校に行っていた子以上の成績をとる子もいるのです。
相談できる相手を作る
相談できる相手は大切です。
「ここ(学校)を乗りきれば、安心して話せる人がいる」
そういう安心感は大切です。
相談相手は学校のなかでもいいし
学校の外でもいいでしょう。
学校のなかであれば
- スクールカウンセラー
- 相談員
- 養護教諭
- 担任の先生
それに友だちができれば
それが一番心強いですね。
学校の外であれば
- 適応指導教室・フリースクールのスタッフなど
- ネットの友だち
- 家族
他にもいるかもしれません。
いきなり相談できる友だちはできないかもしれません。
そういう時は、大人を頼ってみましょう。
部活に入る
部活はハードルが高すぎる!ムリ!入らない!
という子もいました。
でも逆に
ふだんは習いごとをしてるから、部活はインドア系のがいい
と入った子もいます。
吹奏楽部などはハードだったりしますが
そうではないインドア系の部活は
わりと入りやすいようです。
部活に入ったことで、友だちができて
ほめられることも増えて
学校にすっかりなじんでしまった子もいました。
部活はクラスとはつながりがちがいます。
クラスがダメでも部活があるから学校に行く子もいます。
ですから、できれば部活に入ってみましょう。
友だちを作るためにやるべきこと
学校にもどるのに
友だちがいることは強力な武器になります。
だから、友だちの作り方のコツを
もう少しくわしく解説します。
しばらく学校に行っていないのだから
友だちがいなかったり
前は仲が良かった子と
話しにくくなったりするのは当然です。
でも、学校に行けばたいていは
だれかが声をかけてくれます。
そんなときにこんな風にすれば
会話がはずんで、仲良くなりやすくなります。
- 質問に答えたら質問をかえす
- 共通の話題をさがす
- 自分の限界を伝えておく
- 共有できる体験をする
質問に答えたら質問をかえす
いわゆる会話のキャッチボールです。
最初はかたくなってしまうのもしかたがありません。
でも、聞かれたことに答えるだけの人には
なにを話してよいかわからなくなります。
だから、質問をされたら答えるのは当然として
相手にも何か質問をしましょう。
なにを聞いていいのかわからない…
と思うかもしれません。
そんなときは、聞かれたことをテーマに
「自分は~だけど、…さんはどう?」
こんな風に聞き返すだけでも
会話のキャッチボールは成立するのです。
慣れてきたら、少しずつ話題をずらせれば
もっと話が弾むようになり
「話してると面白い」と思ってもらえるようになります。
とにかく相手に質問をしてみましょう。
共通の話題をさがす
ときには自分から話題を投げてみるのも良いでしょう。
「わたしは~してるんだけど…さんはやってない?」
「ボクは~が好きなんだけど…クンは?」
そんな風に聞いてみます。
でもやるとなるとなかなか勇気がいることだと思います。
わたしも、「自分とはちがう世界の人だ…」と思うような人たちに
自分から話題をふるのに勇気がいります。
そして、話がかみあわなかったり
ダダすべりしてしまったり
やらかしてしまうこともあります。
でも、そういう経験をとおして
人と仲良くなって行くほかないのです。
失敗しても大丈夫、学校はいずれ卒業するし
学校じゃないところであなたの話をきいてくれる人がいます。
話がうわすべりしても、気をつかってくれる相手であれば
そこから話を広げてくれることもあります。
とにかくだまっていたら仲良くなるのはむずかしい。
たまには自分から話題をふってみましょう。
自分の限界を伝えておく
自分の限界を伝えておくと
誤解を減らすことができます。
これは大人でもふつうにやっています。
そんなことしたら、変だと思われそう。
そう思うかもしれませんが
ガマンしすぎて、いきなりいなくなったりすると
相手からはブアイソウと思われてしまいます。
だから
「わたし(ぼく)あまり長い時間~するのはニガテだからときどき抜けるね」
なんて言っておくと、相手は
そういうもんなのね
という具合に、たいていはわりきってくれます。
わりきられるはさみしいかもしれませんが
わりきられることも大切なことです。
共有できる体験をする
人と仲良くなるためには
同じ体験をすることはとても大切です。
なぜなら
「前に~だったよね。」
という、過去の経験が話題になるからです。
そしてその体験をくりかえすことで
仲が深まる感じがするのです。
だから、どんな小さなことでも良いので
ほんのちょっとだけムリをするかもしれませんが
共有できる体験を作りましょう。
ほんとちょっとのムリをした以上のリターンがあるはずです。
まとめ
今回は
- 学校に復帰したときにやるべきこと4つ
- 友だち作りのポイント
についてお伝えしました。
学校にもどるという決意をしただけでも
とても大変だと思います。
それを実現するためには方法も大切です。
今回の記事がそんなお子さんや
お子さんを応援する親ごさんの
お役に立てばうれしいです。
ご意見やご質問は以下までどうぞ。
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