【やさしく・ただしく】アタッチメント障害がわかる本4選

子育て

公認心理師のツナカンです。

 

ふだんは不登校のお子さん

 

子育てに悩む親ごさん

 

学校の先生を

 

応援しています。

 

これまでに,このblogで

 

アタッチメント(愛着)障害について

 

いくつかの記事でご紹介してきました。

 

読んでいただいた方の中には

 

 

もっとアタッチメント(愛着)障害のことを勉強してみたい。

 

だけど,むずかしい専門書とかにはなかなか手が出ないなぁ…

 

という人も少なくないでしょう。

 

そんな方に向けて

 

この記事では

 

アタッチメント(愛着)障害についてやさしく、ただしく読める本

 

をご紹介します。

 

 

この記事でご紹介する本を読んでもらえれば

 

アタッチメント(愛着)障害について

  • やさしく
  • ただしく

 

理解することができるはずです。

 

 

 

 

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【やさしく・ただしく】アタッチメント障害がわかる本4選

 

これからご紹介する本は

 

わたしが買って,いまだに手ばなせない本ばかりです。

 

 

きっとむずかしい本ばっかりよんできたんでしょ?

 

じつは,そんなこともないんですよ。

 

もちろん,アタッチメント障害については

 

たくさん読んだり,聞いたりしてきましたが

 

だからこそ,

 

 

これなら心理職じゃない人にも知ってもらえる

 

と思う本とも出会っているのです。

 

アタッチメント障害とワンセットにしなければならないのが

 

トラウマ,そして社会問題なのです。

 

 

トラウマが社会問題?

 

きっとピンとこない人もいるでしょう。

 

だからこそ,いろいろな人に知ってもらう必要があるのです。

 

そして,カウンセラーでなくてもわかりやすい本を

 

今回は紹介していきます。

 

一冊でも読めれば理解できますが

 

いくつか読むことで,もっと理解が深まるはずです。

 

それぞれの本に,

  • 難易度 ※ あくまでもわたし個人の基準になります。
  • 著者・出版社・発行年数
  • リンク ※ 画像を押せば飛べます

を貼っておきます。

 

難易度は高いほど,むずかしい本だとご理解ください。

 

 

もういちどいうけど

 

カウンセラーじゃなきゃわかんないようなのは

 

読みたくないですよ!

 

という心配をしてしまう人のために

 

専門家でない人でも手にとりやすい本をえらびました。

 

 

 

 

赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア‐自分を愛する力を取り戻す〔心理教育〕の本


著者:白川美也子
出版社:アスクヒューマンケア(2016)
難易度:1~2

 

  • ストーリー仕立てで,とにかく読みやすい
  • 支援者も,トラウマをかかえている本人も,トラウマとどうつきあえばいいかわかる
  • トラウマを広く知ることができる
  • トラウマへの対処法がこまかく,やさしくわかる
  • 手にとりやすい量

 

  • とくになし

 

 

これははっきりいって名著です。

 

もちろん,紹介しているほかの本も名著なのですが

 

読む人をえらばずに,トラウマを理解できます。

 

アタッチメント障害そのものの単語は少なめですが

 

複雑性トラウマのことがわかれば,アタッチメント障害のことも

 

かなり理解できるはずです。

 

何回も読みなおせば,

  • トラウマで苦しんでいる人
  • トラウマで苦しむ人を支えている人
  • トラウマを支えているうちに苦しくなった人

 

それぞれが楽になれる本です。

 

 

 

 

子育てで一番大切なこと‐愛着形成と発達障害

著者:杉山登志郎
出版社:講談社現代新書(2018)
難易度:1

  • 発達障害の基本がわかる
  • ふつうの発達障害と,第4の発達障害(アタッチメント障害)のちがいがわかる
  • 読みやすい量
  • ストーリー仕立てで読みやすい
  • 思わずナットクしてしまうメッセージ性
  • 手にとりやすいプライス

 

一般の人にとってはややむずかしい内容があること

 

ちょっとむずかしいパートはありますが

 

そこは読みとばしても問題ありません。

 

ストーリー仕立てで引きこまれて,スラスラと読めます。

 

著者や関係者をモデルにしたキャラクターが

 

いきいきとしていて,読み物としても楽しめました。

 

なおかつ,新しい知見がもりこまれていて

 

それもできるだけわかりやすく書かれています。

 

 

 

子どもの脳を傷つける親たち

著者:友田明美
出版社:NHK出版新書(2017)
難易度:1

 

  • 専門家でなくてもわかりやすい
  • 母親目線でかかれていて親の共感をよべる読み口
  • 読みやすい量
  • 親がなにをすればよいのかヒントを与えてくれる

 

  • 本の名前があおり気味
  • 脳のことがわかっても,脳のコントロールはできない

 

親の目線で書かれていて

 

研究者でもあり母親でもある著者の

 

共感的なスタンスが好印象です。

 

なのに…

 

書名があおり気味。

 

マルトリートメント(虐待)は気づかぬうちにしていたりするのですが,

 

こんな題名だと

 

 

自分がしていたことはマルトリートメントだったんだ!

 

と気づいたときには

 

読むのをやめたくなってしまいそうです。

 

気づいてくれた人にこそ読んでほしいのに

 

遠ざけてしまうとしたら、もったいないことです。

 

著者がつけた題名ではないかもしれません。

 

出版社としては

 

「大丈夫だと思っていることが虐待かもしれませんよ」

 

という裏のメッセージがありそう。

 

でも、とにかく内容は良いです。

 

 

 

 

 

子ども虐待の新たなケア

編著者:杉山登志郎
出版社:学研(2013)
難易度:3

  • アタッチメントをめぐる問題と対処について広く理解できる
  • 手にとりやすい分量
  • 現代の国内でのアタッチメント問題の状況がわかる
  • 一級の執筆陣

 

  • 子どもとかかわらない仕事にはちょっとむずかしいくらいのレベル
  • ちょっと古くなったこと

 

アタッチメントの問題について

 

小さなレベルから,大きなレベルまで,

 

これ一冊でわかります。

 

アタッチメントは個人や,家だけの問題ではなく社会的な問題です。

 

執筆陣も,今でも活躍中の先生方ばかり。

 

ただ,「新たなケア」といいつつも,

 

“当時にしては新しい”ということで,

 

今となってはちょっと古くなりかけているところも。

 

とくに,制度は5~10年くらいでかわります。

 

となると統計などでも変化があるはず。

 

ケアについては,エビデンスもふえてきているでしょうから

 

多少は変わっているかもしれませんが,大きな変化はないと思います。

 

今,手にとっても価値ある本です。

 

 

 

まとめ

 

今回は

 

アタッチメント障害が,やさしく,ただしくわかる本

 

ご紹介しました。

 

これらの本には著者の先生方の熱意が伝わるものです。

 

子どもたちを,壮絶なピンチから脱出させるために

 

研究者・実践家の熱意やアイデアがこめられています。

 

本からはなれてしまっている人でも

 

読みやすい本がほとんどですので

 

手にとってもらい,今ご自身が接しているお子さんのために

 

お役に立ててもらえれば幸いです。

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