こんにちは ツナカンです。
ふだんは教育分野で心理師として
不登校のお子さん
子育てに悩む親ごさん
学校の先生を応援しています。
今では不登校のお子さんが増えていることは
新しいニュースではないでしょう。
令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果概要
しかし親としては
「増えているからって学校に行かなくてもいい」
そんな風には思えないのではないでしょうか。
学校でいじめがあったなら自分の子を守りたい。
でもちょっとくらいのことだったら
もう少しがんばってみてほしい。
そして乗り越えてほしい。
でも、もし親に言えないほど
辛いのをがまんしているのだとしたら…
そんな風に迷っている親ごさんは
少なくないはずです。
そこで今回ご紹介するのは
「学校を休んでもいいよ」
と言ってあげられるために
参考になるサイトをご紹介します。
またそれを決めるばかりでなく
学校を休むときにお子さんと
話し合うポイントをご紹介します。
これを知っておけば
お子さんが学校を行きしぶったときに
お子さんと話し合いやすくなるでしょうし
いざとなれば、学校を休ませる判断を
迷わずにすることもできるでしょう。
ただし注意していただきたいことは
- サイトの判断基準だけで決めない
- 休ませた分はどこかで補うこと
- メリットとデメリットを親と子どもで話し合って決めること
です。
親ごさんの心配のとおり
行けていた学校に行けなくなるということで
デメリットもありますので
そのデメリットとどう折り合いをつけるかが大切です。
【もう迷わない】学校を休ませて良いかどうかを決める方法
学校を休むことを認めることは
親にとってはとても勇気のいることです。
だれかにお墨付きをもらいたい…
そんな気持ちにもなると思います。
そんな親ごさんの気もちを少し
楽にしてくれるのがこちらのサイトです。
やり方はカンタンです。
- カメラでQRコードを読み取る
- LINEでお気に入り登録
- 20問の質問に応える
すると
最後に深刻さに応じた
アドバイス画面が出てきます。
権利の関係で画面はお示しできませんが
心配な方は、一度ためしてみてはいかがでしょうか。
監修されている松本俊彦先生は有名な精神科医です。
研修を受けたことがありますが
子どものために真剣な方だと思います。
私も一度試してみましたが
カンタンにできる上に
最後にちょっとしたアドバイスもあって
参考にするには良いアプリだと思いました。
学校に行かないことのデメリット
学校を休むという決断をしたのはいいけれど
当然、デメリットを知っておいて
それに対処する必要があります。
学校に行かないことのデメリットには
こんなものがあります。
- 生活リズムが乱れやすい
- 学力が遅れやすくなる
- 復帰したいときにハードルができる
生活リズムが乱れやすい
ふつう生活リズムは学校に合わせて作られていますが
学校がなくなると
「~時までに…」をするという時間的な目標がなくなります。
そのため学校に行かなくなると
どうしても生活は乱れやすくなります。
学校に行かなかったとしても
「~は…時までにする」
というルーティーンを作っておくとよいでしょう。
またルーティーンが守れなかったときの
ペナルティ(タブレットの制限はかなり効果的)
なども決めておくとよいでしょう。
学力が遅れやすくなる
時々、すごい勢いで自主学習をして
登校している子よりも成績を伸ばす子がいます。
しかし多くの子はそうではありません。
学校に行かなくなると成績は下がるばかりです。
元々勉強ができていた子であっても
学校に行かないだけで成績は下がっていきます。
学校に行かないことで勉強が遅れてしまう理由は
他人からの刺激を受けないことや
目標を見失ってしまうこと
によって、勉強する意欲が低がってしまうことです。
また勉強をしていたとしても
得意な教科だけをやりがちなので
苦手教科がずっと苦手であることも少なくありません。
たとえ得意教科であっても
時間とともに難しくなって行き
つまずいてしまうことも増えてきます。
すると自力で問題を解くのがむずかしくなる。
これが進むと、たちの悪いことに
自分は何がわからないのかがわからない
という段階に気づかぬうちに落ち込んでしまうのです。
そればかりか、学校に行かないことによって
先生の指導が後回しになってしまいがちです。
放課後登校が当たり前になると
プリントがまとめて渡されるだけだったり
部分的に教えてもらうだけになります。
しばしばこうした先生の態度は
責められがちですが
通常のクラス運営だけでも忙しく
時間的な自由がききにくいため
「わかっていてもできない」
というのが先生の本音だと思います。
子どもの気持ちと
先生の気持ちの両方をくみ取りながら
いかに学力の遅れを減らしていくかを
一緒に考える必要があるでしょう。
復帰したいときにハードルができる
学校に行かない間に
クラスではグループができあがってしまっています。
最初のうちはクラスの中で
戻りやすい雰囲気を作ってくれますが
休みが長引いてくると
迎え入れてくれる雰囲気はなくなってきます。
また学校に戻ってくるように誘われると思いますが
それを断るほど、学校に誘ってくれことは減っていきます。
こうしたデメリットを少しでも減らすために
まずは子どもの居場所を見つけることです。
そして、そこを安全基地にしながら
少しずつ学校に行ける日数や時間を
増やしていくことを私はおススメしています。
学校に行かないなら居場所をみつけること
学校に行かないなら、居場所や補習の場を用意すること。
そして誰かとコミュニケーションがとれる場を用意することが大切です。
例えば
- 塾で学力をおぎなう
- フリースクールや適応指導教室
- 放課後等デイサービスの利用
- 別室登校
こうした居場所それぞれの特色については
別の記事に紹介していますので
良ければそちらもご覧ください。
出席日数に注意
中学校では高校選びの際に出席日数がカギになります。
適応指導教室やフリースクールに行っていても
要録上の出席にはなりますが
出席簿は欠席のままになります。
原則として公立高校では要録上の出席を
カウントすることにはなっていて
不登校であってもハンデにならないように
気を配られています。
とはいえ高校を受験するときには中学校でどのように
過ごしていたのかは中学校から高校でひきついでいます。
そのため学校にあまり参加できていなかったことは
高校にも伝わることになります。
今では多くの学校で日中に登校できなかったとしても
放課後登校を出席とカウントしてくれることが増えました。
そのためどんなに学校がきらいであっても
放課後登校の回数をできるだけ増やせるように勧めています。
すると…
日中に学校には通えなかったけど勉強は頑張っていて
できるだけ学校に行こうともしていたんだな
こんな評価がなされるからです。
しかし放課後登校は出席日数にはなるものの
学力の補償や、友だちとの関係作りには役に立ちません。
ですから放課後登校は
学校に対する抵抗感が強いときのリハビリのつもりで
短時間でもよいので、できるだけ多く
放課後登校をしておくと良いと思います。
まとめ
今回はお子さんが登校渋り・不登校になったときに
学校を休ませるかどうか迷ったときの判断材料になりそうなサイトと
お子さんと話し合うポイントについてご紹介しました。
楽しく学校に通っていてほしいし、困難を乗りこえる力を身につけてほしい
それは親にとっての素直な気持ちですし
そのために葛藤することも多いでしょう。
この記事が判断に迷ったときの
親ごさんのお役に立つことをお祈りします。
Comments