【うら話もあり】スクールカウンセラーってどんな人?

不登校支援

こんにちは ツナカン です。

 

公認心理師として

 

不登校のお子さんや

 

子育てに悩む親ごさん

 

学校の先生方

 

の応援をしています。

 

お子さんが学校でなんらかのトラブルにあったとき

 

お子さんや親ごさんが相談されるのは

 

最初に担任の先生だと思います。

 

その中でより専門的な支援が必要となると

 

スクールカウンセラー(以下SC)

 

との面接をすすめられます。

 

ではSCとはどんな人なのでしょうか。

 

今回はSCについてご紹介します。

 

 

この記事はこんな方にオススメです。

 

子どもの心が心配

 

担任の先生以外にも子どものことで相談したい

 

スクールカウンセラーって聞いたことあるけどどんな人?

 

学校のことで悩みがあるけど相談できる場所は?

 

担任の先生や親にはちょっと相談しにくい悩みがある

 

 

この記事を読むことでSCがどんな人なのかわかり

 

相談するための安心材料になるでしょう。

 

 

 

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スクールカウンセラーとは

何を隠そう,私もスクールカウンセラー(SC)だったのです。

 

もう20年近く前になりますが

 

いくつかの中学校と高校に勤務しました。

 

 

だいぶ前ではありますが

 

そんな私の経験をまじえながら

 

以下にもう少しSCについて解説します。

 

 

 

どんな資格を持っているのか

 

SCになる人はどんな人なのかは以下の通りです。

 

 

国内最大の学会である心理臨床学会が認定している

 

臨床心理士の所持者がほとんどです。

 

しかし,臨床心理士の中には

 

新設された公認心理師(国家資格)も持っている方も多いので

 

臨床心理士として申請しているか,公認心理師として申請しているか

 

によって統計上の見え方も変わります。

 

公認心理師としてカウントされているのは

 

おそらく公認心理師のみの資格保持者でしょう。

 

スクールカウンセラーに準ずるもの とは

 

臨床心理士・公認心理師を持たず

 

医者でも学者でもなく

 

スクールカウンセラー業務にあたる方です。

 

資格は知識と経験を

 

ある程度,担保するものではありますが

 

資格を持っているから良いカウンセラー

 

とは必ずしも言えないのです。

 

 

資格の有無にかかわらず

 

自分に合わないと思ったら

 

ほかに相談するというのもありです。

 

 

 

 

SCの給料

 

SCは時給5000円

 

SCに準ずるものは時給3500円

 

 

です。

 

これを見ると高給取りに見えてしまいますが

 

実際には年度予算には上限があります。

 

 

私が勤務していたときには年間110万位でした。

 

つまり

 

時給は良いけど,年収は低い

 

ということです。

 

ですから,ほとんどのSCは何らかの仕事を兼務しています。

 

 

 

SCはどのくらいの学校にいるのか

 

SCがどのくらいの学校にいるのか(配置と呼びます)は以下の通りです。

 

ただし,これにはカラクリがあります。

 

一度でも学校でカウンセリングを受けようとしたら

 

いつでもSCがいるわけではないことを知るでしょう。

 

SCは多くても

 

週に1日,少なければ2~3日に一日しかいない

 

のです。

 

これを重点配置と呼びます。

 

 

では,なぜこんなに配置される学校が増えているのかと言えば

 

一人のSCが色々な学校を巡回しているからです。

 

ですからSCが学校にいる時間もおのずと減ってくるのです。

 

 

 

これからのSC

 

画像では見にくいのですが

 

SCの活用のための予算は

 

令和2年度 48億6600万円

 

令和3年度 53億4400万円

 

と増額要求されています。

 

 

期末手当(ボーナス)が明記されていますが

 

待遇的にはそれほど変わらないでしょう。

 

 

いじめ・不登校対策

 

虐待対策

 

の二点で対象校を増やす目的があります。

 

 

こうしたことから,学校の役割・SCの役割は現状より大きくなっていくでしょう。

 

 

 

SCの課題

 

文部科学省からこのような通達が出ています。

 

つまり

 

学校はSCがちゃんと使えていないので

活躍できるようにしなさい

 

そんな指示が出ているのです。

 

 

これに関して,SCをしたことがある私としては

 

まだそんな状態なの!?

 

と思うのです。

 

私がSCしていたころからこういう状況でした。

 

来校しても何をして良いのかわからず

 

放置状態,飼い殺しだったのです。

 

 

そんな風になったのは、わたしの力量不足かと思っていましたし

 

事実そうでもあったとは思いますが

 

この後におよんでもそういう通達が出ているということは

 

システム上の問題も大きいと思います。

 

 

国民の税金を使って20年以上採用しているのですから

 

いい加減に改善してほしいものです。

 

 

これに対する解決策は

 

頭数を減らして常勤SCを配置すべき

 

だと考えています。

 

 

 

数を減らして常勤SCを配置すべき理由

 

文部科学省ではSCの業務について以下のような業務をあげています。

1.カウンセリング(子ども,保護者,教員)

2コンサルテーション

3カンファレンス

4研修・講話

5査定・診断(見立て)、調査

6予防的対応

7危機対応、危機管理

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/066/shiryo/attach/1369901.htm

 

 

しかし学校側の立場を想像すればわかりますが

 

たまにしか来ない専門職が、たとえ優秀であっても

 

学校としては何を任せて良いかわからないはずです。

 

私は常勤として福祉施設・適応指導教室で

 

心理職として勤めた経験からいっても

 

常にいた方が頼られるし

 

仕事の幅も広がるし

 

裁量も増えます。

 

 

専門外の仕事も当然増えるのですが

 

専門的な仕事も任されやすくなるのです。

 

 

現状でも忙しいSCはいますが

 

個別の相談に追われて

 

それ以外の業務には十分に関与されていないと思います。

 

 

税金がムダにならないのは

 

こういう使い方だと思います。

 

 

 

 

まとめ

今回は学校でお子さんが問題を抱えたときに

 

一緒に考える専門職である

 

スクールカウンセラー

 

について解説しました。

 

 

スクールカウンセラーは

  • 心理系の資格保持者が大多数(臨床心理士・公認心理師)
  • 給料は高単価低収入
  • 重点配置で時々しか学校にいない
  • 今後は役割が大きくなる
  • SCはまだ十分に活躍できていない

 

 

これに私の意見として

・重点配置をやめて常勤SCを配置すべき

 

 

こういうSCの背景について知ることで

 

相談するときの姿勢もおのずと変わると思います。

 

困ったときにはぜひ相談してみてください。

 

 

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