こんにちは
海サンポニストこと ツナカンです。
毎日10000歩以上歩くことを日課にしています。
今回は,公認心理師でもある私が心理学的な観点から歩くことの効果についてご紹介します。
この記事はこんな方にオススメです
運動が苦手
ウォーキングしているけど,モチベーションが上がらない
ウォーキングの効果を知りたい
歩くことの効果
心身におよぼす効果について結論から先にお伝えすると
・うつ病の予防効果
・直感を受けやすくする
・共感がしやすくなる
・至福体験・悟り体験
・アンチエイジング効果
・ストレス軽減
これだけみてもやる理由はあってもやらない理由はいはずです。
ちなみに脳科学的にはウォーキングによって
セロトニンを高めることでこうした効果につながります。
ウォーキングの効果を知るとやる気が出る
せっかく歩き始めたのにちょっとしたことで面倒になってしまう
そしてそれっきり歩かなくなってしまい,自信をなくしてしまうことにもなります。
毎日のように歩いている私にも
今日も歩くのか
今日は休んでも大丈夫だろう
こんな風に歩くのが面倒になる時があります。
そんな時に,歩くことの効果を知っているとモチベーションが上がることもあります。
効果的な歩き方のポイント
ただし,いくつかのポイントがありました。
- リズミカルであること
- 歩幅が広いこと
- テンポがある程度速いこと
- シチュエーションが良いこと
- 姿勢が良いこと
- 欠かさず実行すること
最後のもの以外で,全てをやるのは難しくても,
いくつかを意識することでより効果が高まります。
効果が高まる理由
例えば脳性理学者の有田秀穂氏によると,
歩行・坐禅(瞑想)・呼吸法などは
脳にあるセロトニン神経系(落ち着かせるホルモン)を活性化し
前頭前野(動物の中でも人間が最も発達している,人間を人間たらしめている部分)
に働きかけることで,結果的に先に挙げたような数々の効果を示すとされています。
ただし,町中で行うエクササイズとしてのウォーキングでは
こうした効果が得られないと指摘しています。
それ以外にも身体心理学の(故)春木豊氏からは
・適度な力感をもって歩くことが喜びをもたらす可能性があり
・歩幅が広いと自信と開放感を感じやすい
・テンポが速いほど自信と開放感や外向性を感じやすい
・遅いテンポで歩くと活動性が下がり,速いテンポで歩くと活動性が高まる
という歩行のテンポや歩き方と気分の関連性が紹介されています。
オススメの歩き方
これらのことをまとめると,オススメの歩き方として以下のような結論になります。
・少し大きめの歩幅で
・リズミカルに
・早めのテンポで
・適度に力感をもつ
二種類の歩き
ここで歩きを2つの種類に整理します。
それが
①目標を持った歩き(ダイエット,運動不足解消など)
②歩くことそのものが目的の歩き
これはどちらが優れているというものでもなく,
両端でつながっているスペクトラムの関係です。
言いかえると
①は有酸素運動としての歩き
②はマインドフルネスな歩き
です。
特に,②については
やっているうちに勝手に結果がついてくるかもしれないし,
ついてこないかもしれない
歩きをできるだけ敏感に感じるのが目的の方法です。
どうしたら続くか
メリットはわかったけど,どうしたら続けられるの?
という声が聞こえてきそうですが,
この疑問についてはっきりとした解決方法はいえません。
ただし個人的には
①目標を持つ歩行 と ②マインドフルネスな歩行
この両方を日によって変えながら
続けられる分だけ続ければ良いです。
それから,どちらの歩行であっても
一緒に歩く仲間(犬が特に良いと思います)がいると,なお楽しい。
他にもアプリを使う
無料で毎日を楽しくさせてくれる散歩アプリ「カメさんぽ」
アイテムを使う
手軽にマインドフルネスを楽しむアイテム
私は(勝手に)
①と②をひっくるめて意識しながら歩くことを
サンポ と呼ぶことにします。
まとめ
歩くことは当たり前のようになっていますが
そこにどんな意味を見いだすかは人それぞれ。
どんな意味を持っていたとしても
歩くことが楽しめれば当たり前だった毎日が
日によって違っていることに気づけます。
遠くに行かなくても,お金を沢山かけなくても
楽しめる サンポ を試してみるのはいかがでしょうか。
参考文献
有田秀穂(2014)「脳を活性化する-武道とセロトニン-」日本武道館
春木豊(2011)「動きが心をつくる-身体心理学への招待-」講談社現代新書
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