こんにちは ツナカン です。
公認心理師として
不登校のお子さんや
子育てに悩む親御さん
学校の先生方の応援をしています。
先日,学校に行けない不登校のお子さんを受け入れる場所である
「適応指導教室」
について書きました。
【不登校】不登校の子どもの支援機関「適応指導教室」はこんなところ
今回は, その適応指導教室に
お子さんが通えるようになるために必要なこと
について書きます。
この記事はこんな方にオススメです
お子さんを適応指導教室に通ってもらいたいと思う保護者
「子どもが不登校になってしまった」という保護者
また,今学校に行けてないお子さんにも読んでもらっても良いと思います。
「適応指導教室」にお子さんが通えるようにするために必要なこと
結論から言うと
②生活リズムを整えること
です。
その理由について以下に説明していきます。
むりやり適応指導教室行かせるとどうなるか
むりやり行かせれば早い段階で,通室しなくなります。
つまり適応指導教室での活動がどうかという前の話なのです。
いくら学校よりも生活がゆるいといっても,
お子さんなりの理由や事情があって学校にいけなくなっています。
それば場所が変わっても同じことです。
学校に行けなくなったことでお子さんは挫折感を味わっています。
お子さんは整理されない気持ちをおしてでも通室するのですから
大人の力でむりやり行かせるのは親のエゴであって
お子さんの気持ちを察した上で
選択肢の1つとして提案してあげる方が良いと思います。
生活リズムを整えること
最近,よく取り沙汰されるのが子どものネット依存やゲーム依存の問題です。これによって生活が大きく乱れてしまうケースがあります。
ゲーム・ネットの依存性の問題もありますが
その前に
ゲーム・ネットに依存することができる家庭環境
に注目してもらいたいと思っています。
こういう状態になると,
「子どもは学校に行けないことを苦しんでいない」
「子どもはゲームばかりしている」
「自分の育て方が悪かった」
そんな考えになりがちなのですが
これでは解決の糸口が見えにくくなります。
一方でゲーム・ネットの管理となると
もう小さい子どもじゃないから自分で考えさせないと
などと子ども任せにしてしまい
環境改善に腰が引けてしまいがちです。
小さい子でも,大きい子でも
自制心でコントロールできないものであれば
環境を変える必要があります。
そうすることで,
親子の衝突を避けたり,
現実からお子さんが逃避したりするのを
減らすことができます。
ですから
まず
・ゲームやネットの利用環境を保護者がコントロールする・生活のリズム(夜遅くない時間に寝る,朝起きる,食事をする)を整える
は何にもまして重要なことだと考えています。
子どもに提案する
学校に行きたくない,いけないお子さんは,すぐには行動に移せない心境だと思います。
だからといって
むりやり適応指導教室に行かせるべきではないのです。
そんな時は 提案する のが良いと思います。
事前に,適応指導教室がどんなところか保護者が知っておいて,
お子さんに情報提供しつつ提案すると良いと思います。
その時は,このblogも活用していただければありがたいです。
子どもよりも先に保護者が相談する
子どもに提案をしても動かないこともあると思います。
そんな時には,適応指導教室にいる相談員と保護者が相談するのが良いと思います。
近くにいるからこそ見失いがちな子どもの気持ちがあるし
適応指導教室の相談員が,
子どもにかける声かけのポイントを教えてくれるかも知れません。
学校との繋がりは切らないでおく
適応指導教室にお子さんが通い始めたとしても学校との繋がりは持っておく方が良いです。
適応指導教室は,残念ながら教育機能は学校ほどありません。
例え,当面学校にいかないことにしたとしても
学期や学年の切り替わりや,転校などによって
再び学校に足が向くことがあるかも知れません。
また,学校の状況がわからないと
さまざまな教育的サービスを逃してしまいます。
そうすると
学校でやってくれていることを
すべて家庭でやらねばならなくなります。
まとめ
適応指導教室を知っても
実際にお子さんに通室してもらうにはハードルもあります。
そんな時にこの記事が参考になればと思います。
私の勤務する適応指導教室では
子どもたちは本当に沢山笑っています。
今,お子さんの笑顔が見えないならば
お近くの適応指導教室やフリースクールが
力になってくれるかも知れません
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